話題のメンズコスメについて解説
世界規模で「男のメイク」が広まっている

「男もメイクをするのが当たり前!」という世の中になりつつあるって、ご存知ですか?長年、「メイクをすること」は世界的に見ても女性のものだという文化がありました。しかし、大手ブランドがメンズコスメのラインを立ち上げるなど、近年メンズコスメに注目が集まっているのです。どうしてイマドキ男子がメンズコスメに注目しているのか、男性にとってメイクをすることにどんなメリットがあるのか、今回はたっぷりとご紹介していきます!
世界的なブランドがメンズコスメの取り扱いをはじめている
「イヴ・サンローラン」や「シャネル」といった誰もが知っている世界的ブランド。これらのトップブランドが、つぎつぎと「男性用のメンズコスメライン」を展開しはじめています。それだけでなく、2011年にはイギリスで男性専用のメイクブランドである「MMUK MAN」もスタートしました。
「GINZA SIX」でもメンズコスメのコーナーを設置!
メンズコスメが広がっているのは、海外だけではありません。2017年にオープンした「GINZA SIX」には、オープン当初から資生堂のメンズコスメコーナーが設置されています。決して安くはない出店料を支払い、メンズコスメを置くのは、企業としてメンズコスメにそれだけの需要を期待しているからでしょう。
また、資生堂は一般企業向けに男性向けのスキンケアセミナーなども開催しています。
どうして?イマドキ男子がメイクをするようになった理由
ジェンダーに対する考え方が変わってきた
株式会社オールアバウトと株式会社ピエール ファーブル ジャポンの調査によると、20代~40代の男性329人のうち約6割が「スキンケアは重要」と回答。[注1]
また、20代男性の約5割、30代男性の約4割が「毎日基礎化粧品を使っている」と答えています。男性にとって、「肌ケア」や「メイク」が思ったより身近なものになっているのです。こうした意識の変化は、ジェンダー観の変化によって起きたもの。
インターネットの発達や核家族化、ネットを使った自己発信の場が増えたことなどによって、「メイクは女性のもの」という固定観念が薄まりつつあります。「男らしく」や「女らしく」から「自分らしく」へと変わっていることを考えると、「半顔メイク」等でメイク技術の高さを知った男性が、「理想の自分」になるためにメイクという手段を選ぶのはとても合理的です。
しかも、現代ではメイク動画を見れば、自宅にいながら手軽にメイク技術を学ぶこともできます。
SNSや高画質なスマホの普及で男性も「見られる機会」が増えた
SNSや高画質なスマホの普及で、男性も自撮りをして写真をネットにアップロードする機会が増えました。誰かに見られる機会が増えれば、「よりよい見た目の自分になりたい」と思うのは当然のことですよね。
メイクができれば、しみやくすみ、肌のテカリなどを手軽にカバーできるようになります。見た目のコンプレックスがなくなれば、普段のふるまいにも余裕がもてるようになるでしょう。
さまざまな要因で、国内のメンズコスメ市場は徐々に成長しつつあります。ジェンダー観の変化からメンズメイクへの苦手意識が減り、自宅でも手軽にメイク技術を学べるようになって、コスメブランドの参入でメンズコスメの種類が増えているからこそ、メンズコスメはイマドキ男子の新常識になりつつあるのです。